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高田 和正*; 斎藤 公明; 森内 茂
JAERI-M 84-101, 46 Pages, 1984/06
環境パラメータ(気圧、気温、湿度、土壌の組成及び密度)の変化が線束、線量、エネルギースペクトルなどのガンマ線諸量に及ぼす影響をモンテカルロ法によるガンマ線輸送計算コード(YURI)を用いて調べた。自然環境中の大気及び土壌はともに半無限媒質であると考え、(a)空中点線源、(b)地表面一様分布線源に対してガンマ線諸量を計算した。(b)及び(a)の線源については地表面付近ばかりでなく、高度500m以下の範囲で計算を行なった。計算結果の検討から、上記3種類の線源については気圧及び気温による空気密度の変化の影響が非常に大きく、加えて(c)の線源では土壌中の水分量も大きく影響することがわかった。
大村 博志*
JAERI-M 9433, 109 Pages, 1981/04
燃料体に2本を対として挿入される制御棒の反応度価値を、相互干渉効果も含めて、精度良く評価するモデルを得るための検討を行った。単位格子に対し、Sn法、モンテカルロ法など数種の輸送計算コードを用い、使用する群定数や燃料体および制御棒の形状などのモデル化が実行増倍率におよぼす影響について調べた。また、後備停止系が入った場合も含め、反応度制御素子間の干渉効果を定量的に検討した。さらに、これらの結果を踏まえ、炉心計算のための断面積均質化法を制御棒挿入燃料体に対し検討した。その結果、制御棒間の干渉効果のため、従来の中性子束を重みとする平均化のみでは反応度価値を過大に評価し、補正を要することが示された。なお、モンテカルロ計算によれば、制御棒および後備停止系の挿入孔内に中性子ストリーミングが存在し、これによる反応度の減少は、格子計算によるものではあるが、1%k/k程度であることもわかった。